オリ 大爆発17安打10点!3連戦球団最多観衆の前で虎を3連破

[ 2015年6月15日 05:30 ]

<オ・神>7回2死、中島(右)は右越えソロを放ち糸井とジャンピングヒップタッチを決める

交流戦 オリックス10-1阪神

(6月14日 京セラD)
 どや、阪神に3連勝や! オリックス打線がまた爆発した。今季最多タイとなる17安打を放ち10得点で、今季2度目の4連勝。本拠地3連戦の最多観客動員を更新した関西ダービーで、虎に赤っ恥をかかせる完勝劇となった。2日から指揮を執る福良淳一監督代行(54)も自身の成績を6勝6敗の五分に戻し、19日から再開されるリーグ戦へ弾みを付けた。

 沈黙する左翼席がたまらない。7回、島本から放った中島の5号ソロ弾が、この日の17安打目。4月21日のロッテ戦と並ぶ今季最多タイの安打数で虎を粉砕した。しかも、今回の本拠地3連戦は観客動員数が10万6267人に到達。4月3日からの日本ハム3連戦(10万5991人)を更新する過去最多だけに、白星がいつもより大きく感じる。「本当にナイスゲーム。全員がいい仕事をしてくれたね」。福良監督代行の顔にも、自然と笑みが広がった。

 この日もビッグイニングで試合を決めた。2―0の5回、1死二塁。縞田が全力疾走で遊撃への内野安打とすると、一、三塁から伊藤が右中間へ適時二塁打。さらに宮崎が中堅フェンス直撃の2点適時打で能見をKOすると、安達が代わったばかりの松田から右翼席へ4号2ラン。それでも終わらず、6回に2点を追加し、7回には中島のソロ弾でとどめ。申し分ない勝ち方だった。初戦のサヨナラ勝ちに始まり、前日は16安打15得点。2日合計で33安打25得点の大爆発で、記録ずくめの週末となった。

 全員が光ったが、スパイスになったのが宮崎と縞田だ。どちらも福良監督代行になってから結果を出し始めた「福良チルドレン」。内野の全ポジションを守れるユーティリティーの縞田だが、この日は右翼手でプロ初先発。「メチャクチャ緊張した」という中でも、3回には犠飛を放って期待に応えた。宮崎も前日の4打点に続き、この日も5回に2点適時打。「思い切っていけ、と言われていたので。2ストライクまで空振りしてもいいと思った」と積極性を出した。1軍に昇格した11日から4試合連続先発起用でチームは4連勝と、見事な勝ち運だ。

 観戦した宮内義彦オーナーは「コメントしませんよ」と言いながらも笑顔で帰宅。これで福良監督代行も6勝6敗と五分に戻る最高の交流戦フィニッシュとなった。「リーグ戦も頑張りますよ。強いからね、パ・リーグは。何とか上に行くように」。最下位とはいえ勢いは本物。19日からの西武戦(ほっともっと神戸)に注目と期待が集まる。

 ▽オリックスの2試合連続2桁得点 昨季4月25、26日の楽天戦11、10点以来。監督代行指揮下では大石監督代行の08年6月6、7日広島戦12、11点以来7年ぶりで、オリックス球団(89年~)2度目。

 ▽主催3連戦で球団最多観衆 オリックスは12日からの阪神3連戦(京セラドーム)で合計10万6267人を動員。実数発表となった05年以降、オリックスの主催試合3連戦の観客動員数では、今季の本拠開幕戦、4月3日からの日本ハム3連戦(京セラドーム)の10万5991人を抜く球団最多記録となった。

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