広島21安打!丸2発&「ぞろ目」カルテットで11安打だ

[ 2015年6月14日 05:30 ]

<ソ・広>9回無死、左越え本塁打を放ちナインとタッチする丸

交流戦 広島9―3ソフトバンク

(6月13日 ヤフオクD)
 広島が今季初の先発全員、毎回安打。今季両リーグ最多となる21安打の猛攻で9点を奪った。それも強力打線のソフトバンクを打ち負かし、交流戦11年目で初めて苦手カードに勝ち越した。緒方監督は満足げだ。「いつも勝った試合は投手について(会見で)話すことが多いけど、きょうに関しては打者。完全に打ち勝った」。原動力は2人で計7安打の「キクマル・コンビ」だった。

 1番の丸は2年ぶりの1試合2本塁打。9回の2本目に光明を見いだした。左腕・森福が投じた外角スライダーを逆らわずに打ち返し、左翼ポールを直撃。不振脱出に向け、練習から逆方向への打球を追求してきただけに「いろいろ自分でやってきたけど、打席に結びついていかなかった。最後の打席のような打撃ができれば」と手応えをつかんだ様子だった。

 2番の菊池は今季初の4安打。初回の三塁打を皮切りに、二塁打2本と単打1本をマーク。本塁打ならサイクル安打となる9回の打席で左翼ポール際へ特大のファウルを打ったが、遊直に終わり「狙っていたけど、切れてしまったので“幻”です」と悔しがった。

 背番号33の菊池に続くように、44番の松山、55番のエルドレッドが猛打賞。66番の木村昇も1安打し、「ぞろ目」をつけたユニホームがダイヤモンドを駆け回った。苦手としていた交流戦もこれで9勝8敗。1試合を残し、09年以来となる勝率5割以上を確定させた。「毎回は打てないけど、何とか(打線を)引っ張るという姿勢みたいなものは見せていきたい」と丸。球団通算4000勝にも王手をかけた。セ・リーグで最下位とはいえ、首位・巨人まで4・5ゲーム差。一気に上位に浮上するチャンスはある。

 ≪今季初の先発全員安打≫広島は今季初の先発全員安打で、毎回の21安打。21安打以上は12年7月26日ヤクルト戦の21安打以来3年ぶり。丸、菊池、エルドレッド、松山が3安打以上を放ったが、4選手が猛打賞をマークするのは11年9月19日阪神戦で木村、松山、丸、赤松で記録して以来、4年ぶり。

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