ド軍守護神 意外な登板回避の理由とは…「高度の問題だったんだ」

[ 2015年6月6日 11:26 ]

ドジャースのジャンセン=5月22日撮影(AP)

 ドジャースの守護神、ケンリー・ジャンセン投手が4日(日本時間5日)、登板回避した意外な理由を明かした。その前日3日の敵地デンバーでのロッキーズ戦で、ド軍は2点リードの9回に3点を失い逆転サヨナラ負け。そのマウンドには、本来上がるはずのクローザーの姿はなかった。

 ドン・マッティングリー監督は「ジャンセンは登板することができなかった」とだけ、試合後に答えていた。一夜明けてジャンセンが口を開いた。

 「ようは高度の問題だったんだ。そのために、あの日は登板することができなかった」

 ロ軍の本拠地クアーズ・フィールドは、標高1マイル(約1610メートル)にあることから「マイル・ハイ」と呼ばれている。高地で気圧が低いため、ボールが飛びやすく、両翼は約106メートルで、中堅は約126・5メートルながら、打者有利の球場として知られる。その高度が災いし、試合前に体調不良を訴えていたという。血圧が上がり、めまいと吐き気を催し、チーム医師からドクターストップをかけられていた。

 その後、再検査を受け、他の球場での登板には問題ないと診断を受けた。27歳の若さで通算111セーブをすでに挙げる不動の守護神だが、過去同球場で登板した11試合では防御率4・73と成績を残せていない。

 「きのうはこのことを話す気分にはなれなかった。自分が投げなきゃいけない9回に、あんなことになってしまったからね」と責任を痛感していたとジャンセン。平地では無敵のクローザーだが、今後のデンバー遠征では対策が必要となりそうだ。

続きを表示

2015年6月6日のニュース