メッセンジャーよ野獣になれ!和田監督「いい方向に闘志出して」

[ 2015年4月28日 05:30 ]

ヤクルト戦に向け気合の入るメッセンジャー

 本能をむき出しにして敵に襲いかかれ! 阪神・和田監督は27日、ヤクルト3連戦(甲子園)の先陣を託すランディ・メッセンジャー投手(33)に「野獣」と化すことを勧めた。

 「気持ちを出して向かっていくタイプだから。チームの勝利に貢献してくれるようにね。感情を全部、抑えようとするとメッセじゃなくなる。闘志をいい方向に出してほしいね」

 フラストレーションをためるくらいなら、闘志を前面に出せ―。前回登板した22日DeNA戦では、雨中でのマウンドにイライラを募らせ、打席内でも、ともすれば無気力に映る態度を見せてしまった。開幕投手を託されエースとしての働きを今季も期待されているだけに、その言動はチームの士気にも大きくかかわる。だからと言って首脳陣が無理に抑え込もうとすれば、右腕の持ち味が失われ「角を矯めて牛を殺す」ことになりかねない。それならば、開き直れ…というわけだ。

 今季の虎投はメッセンジャーを中心とした先発ローテーションを組み、シーズンを勝ち抜く戦略方針を固めている。ここまで1勝3敗と低空飛行を続ける助っ人右腕の復調なくして、リーグ優勝は望めない。そのためには打線の援護を含むチーム全体でのサポートが必要だ。指揮官も「状態は悪いとかじゃない。(打線との)かみ合わせの部分だけだね。点が入っていれば、もう少し楽な試合もあったからね」と擁護した。

 ただ、この日、甲子園での全体練習に参加したメッセンジャーはピリピリとした雰囲気を漂わせた。普段なら登板前日に意気込みを口にするが、この日は無言を貫き報道陣に右手を振っただけでクラブハウスへ。代わりに球団通訳が「あす頑張りましょう」と右腕の意気込みを“代弁”した。

 過去、甲子園でのヤクルト戦は9試合に先発し4勝2敗、防御率2・38。打っても昨季は6打数2安打の打率・333、4打点と投打で存在感を示した。自身の連敗を3で止め、チームに開幕カード以来の連勝をもたらす。“ヤク払い”には格好の相手だ。

続きを表示

2015年4月28日のニュース