ゴメス&マートン、阪神GM砲でGW逆襲!首位ツバメ撃ちだ!

[ 2015年4月28日 05:30 ]

並んでダッシュをするゴメス(左)とマートン

 阪神は28日から甲子園で首位・ヤクルトと3連戦を戦う。本拠地では2勝6敗と負けが先行しているが、地の利を生かしたい。昨季の同戦で好成績を残したゴメス、マートンの両助っ人を中心に、12球団トップのチーム防御率を誇る相手投手陣攻略を狙う。

 いつまでも、甲子園で足踏みしているわけにはいかない。黄金週間を迎えるなら、なおさらだ。今季の虎は甲子園で2勝6敗。28日からはヤクルトとの3連戦。12球団トップのチーム防御率1・74を誇る難敵だが、和田監督にとっては、ここからの巻き返しに向けチームの試金石になると踏んでいる。

 和田監督「甲子園でかなり負け越しているからね。これだけのファンの方が応援してくれるのだから、何としてもね。打開と言えば策を打つということだが、文字通り、打って道を開くしかない」。

 12球団ワーストのチーム打率・236は何とも皮肉な数字だが、両助っ人が期待通りの働きをすれば、おのずと道は開ける。22日DeNA戦で13年4月5日広島戦以来の6番降格となったマートンは、そこから3試合連続安打中。前日26日の広島戦では今季初となる3安打を放ち、復調気配を示し始めた。一方のゴメスは、24日に発熱して周囲を心配させたが、25日からの広島2連戦にも出場。15日の中日戦から9試合連続安打を継続中で、その間、7試合で打点を挙げているのだから、走者を置けば何とかしてくれるはずだ。

 ゴメス「ヤクルトは投手陣が良いし(28日に先発する)成瀬も良い投手だ」。

 マートン「調子は毎日一緒です。ヤクルトは投手も揃っている」。

 GMコンビは、ともに相手投手陣に警戒感を強めたが、心強いデータが存在するのも確か。先の神宮3連戦(3月31日から4月2日)はともに振るわなかったが、昨季は揃ってヤクルト戦で好成績を残している。ゴメスが打率・376、4本塁打、24打点の数字を残せば、マートンに至っては打率・398、5本塁打、22打点と無類の好相性を誇った。今季も2人が打点を挙げればチームは4勝1敗。福留が好調で当面は4、6番が予想されるが、マートン次第でビッグイニングの可能性も十分にある。

 和田監督「投手がビシッと抑えて、打線も打つという試合が初めてできた。きっかけにして、カードの頭を取りたいね」。

 前日26日の広島戦は投打がかみ合い、6―0と完勝した。上昇気流に乗るには、またとない試合展開だったといえる。黄金週間中は甲子園で6試合。地の利を最大限に生かし、借金4の完済を目指す。

 ≪今季甲子園で借金4≫ 阪神は今季甲子園で開幕4連敗を含む2勝6敗。同球場開幕から8試合時点で2勝は89年(2勝6敗)以来26年ぶり。チーム総得点は18点で最多は4月12日広島戦の4点。零敗こそないが1試合平均2・25得点は、甲子園以外の6球場の平均3・69点(16試合、59点)より1点以上少なく、球場別でも神宮の2・33点(3試合、7点)を下回って最少となっている。

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