38歳福留がバースデー猛打賞「勝ててよかった。まだまだ走れる」

[ 2015年4月27日 08:48 ]

<広・神>6回、福留は左翼線二塁打を放つ

セ・リーグ 阪神6―0広島

(4月26日 マツダ)
 38歳のバースデーを迎えた阪神・福留が、ロウソクの火を吹き消す代わりに、猛虎打線に火を付けた。

 「能見がゼロに抑えてくれて、チームも勝ててよかった。38歳でもまだまだ走れるし、いいんじゃないですかね」

 先頭で迎えた6回だ。三塁側のビジターパフォーマンス席に陣取った虎党が奏でる、この日3度目の「ハッピーバースデー トゥー ユー」をBGMに、背番号8は打席へと向かった。そして2番手・永川の代わりっぱなを打ち砕いた。外角高め145キロ直球を逆らうことなく左翼線二塁打。続くマートンの適時二塁打で先制のホームを踏んだ。自らの誕生日に先発・能見へ待望の先制点をプレゼント。勢いが付いた打線は、昨年9月12日の広島戦(甲子園)以来となる6得点のビッグイニングを作りだした。その口火を切ったのが、福留のバットだった。

 「いいピッチャーだったので、何とか打ちたいと思っていた。チームがうまく機能したから、5回で下ろすことができたと思う」

 チーム初安打を生み出したのも福留だった。先頭打者として迎えた4回の第2打席に相手先発・ジョンソンから左前打。得点につながらなかったものの、立ち上がりから制球に苦しんでいた左腕にボディーブローをお見舞いした。この一打が実は、猛虎加入後の誕生日初安打だった。9回1死無走者の最終打席でも右前打を放ち、3安打の固め打ち。今季初の猛打賞で、バースデーを華やかに飾り付けた。

 外野手ではチーム最年長の38歳。もはやベテランと呼ばれる立場だが、それでも肩、守備範囲、スイングスピードのどれを取っても、まだまだ若手の追随を許さない。日米通算17年目という豊富なキャリアと、衰え知らずの強じんな肉体を武器に、今年こそ本領発揮だ。

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