背番号17松本が史上初2打席連続満弾!どよめくスタンド「最高です」

[ 2015年3月31日 14:03 ]

<大阪桐蔭・敦賀気比>1回、先制の満塁本塁打を放ち、ガッツポーズで二塁へ向かう敦賀気比・松本
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第87回選抜高校野球大会準決勝 敦賀気比11―0大阪桐蔭

(3月31日 甲子園)
 敦賀気比(福井)に春夏を通じて初となる決勝進出をもたらしたのは、背番号17をつけた恐怖の6番打者、松本哲幣(てっぺい)外野手(3年)のバットだった。

 初回、2死満塁で入った第1打席で2ボール2ストライクからの5球目フォークを叩いて左中間スタンドへ運び、史上22人目の満塁本塁打をマークすると、さらに2点を加えて6―0で迎えた2回の第2打席では、1ストライクから2球目の直球をとらえて今度は左翼スタンドへ。

 背番号17をつけた松本の大会史上初となる2打席連続満塁アーチに、スタンドからは大きなどよめきが起こり、偉業を成し遂げたヒーローは笑顔で拳を青空に突き上げた。

 「今までにない以上の気持ち。最高です!」。1試合2本塁打は自身初めて。それが2打席連続の満塁アーチというのだから、誰より本人が驚いた。フォークを叩いた第1打席は「いったなーと思って、ゆっくり走った」と振り返り、「追加点(が欲しい)という気持ちで入った」という第2打席は「入って良かったという感じでした」と“驚弾2発”の感想を話しながら笑顔。

 東哲平監督(34)は「まさか2打席連続とは思わなかったが、いい結果が出て良かった」と振り返り、「選手1人1人が素晴らしい力を出してくれた」と同校初の決勝進出を喜びながらも、1試合8打点の個人最多打点新記録もマークした松本に対して10―0で迎えた6回無死一塁の場面で送りバントをさせるなど、昨夏の準決勝で9―15で敗れた大阪桐蔭に対し、執念の采配も見せた。

 「決勝ということは意識せず、自分たちの野球をして絶対勝ちたいと思います」と笑顔の中にも強い決意を見せた松本。あと1勝で、北陸勢初となる悲願の優勝に手が届く。

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2015年3月31日のニュース