大隣 キラーで勝ち呼ぶ!態勢立て直しへ“大一番”再現必ず

[ 2015年3月31日 05:30 ]

長い棒を使い笑顔でトレーニングする大隣

 大一番の再現だ!開幕3連戦を1勝2敗と負け越したソフトバンクは31日からオリックス3連戦(ヤフオクドーム)に臨む。先発する大隣憲司投手(30)は言わずと知れたバファローズキラー。昨年優勝を決めた10・2最終戦決戦では6回4安打無失点の力投を見せた。今季初登板に向けて左腕は「やるべきことはやった」と万全の態勢で迎え撃つ。

 気持ちは昨年の10・2決戦と変わらない。大隣は大事な3連戦初戦の先発に「アタマをしっかり取れるようにしたい」と言葉に力をこめた。

 チームは開幕3連戦で負け越しスタート。まだ3試合が終わったばかりとはいえ、態勢の立て直しは早めに越したことはない。少なくともオリックス戦を勝ち越して勝率5割にするためにもカード初戦は勝っておきたいところだ。

 大隣は昨季、オリックス戦3試合の登板で2勝0敗、防御率0・41。優勝のかかった大一番は勝ち星こそつかなかったものの、気迫あふれる投球で6回無失点とキラーぶりを発揮した。「相手が苦手意識を持っているのならそれだけで優位に立てる」。余裕を持ちすぎるのは危険だが、相手をのんでかかれるのは頼もしい。

 ただ、昨シーズン後半に死闘を演じたオリックスは、オフの20億円補強で打線の顔触れが変わった。3年ぶりの対戦となる中島には12年に7打数4安打(打率・571)と打たれているが、08年から11年の4年間は11打数3安打の打率・273。大隣自身「打たれたイメージはあまりない」というのはうなずける。小谷野は過去5年間で27打数6安打(打率・222)、ブランコには過去5年間で13打数4安打(打率・308)と一方的に打たれたデータはない。

 30日はヤフオクドームでの投手練習に参加、キャッチボールなどで最終調整。「楽しみの方が強い。不安はないです。投げ分けはできている」。相手打線を抑えるイメージはできており、特に右打者には直球、スライダーで内角を突き、3連敗中のライバルを起こさないようにする。

 オープン戦は2試合1勝1敗、防御率3・86だったが、あくまでも調整段階の結果。「思い描いていた通りに状態は上がってきている。役目を果たせるようにしたい」。昨年、黄色じん帯骨化症から復活を果たした奇跡の左腕が今年もチームの命運を背負ってマウンドに上がる。 

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月31日のニュース