マー君 黒田さんから刺激…初大役へ、開幕前最終登板で弾みを

[ 2015年3月31日 05:30 ]

報道陣の質問に答えるヤンキース・田中

 ヤンキースの開幕投手を務める田中将大投手(26)が31日(日本時間4月1日午前2時5分開始)のツインズ戦でオープン戦最終登板する。29日(同30日)はキャッチボールなど軽めの調整。昨年、チームメートだった広島・黒田博樹投手(40)の復帰戦勝利の映像を見た右腕は大きな刺激を受け、4月6日(同7日午前2時5分開始)のブルージェイズ戦に向け、最後の仕上げに入る。

 1週間後に迫った開幕。メジャーで初の大役を通達されてから最初の登板となるが、田中に過度な気負いはなかった。

 「球数、イニング、そういうところさえしっかりとクリアできればいい。やるべきことをしっかりやって相手を抑えていければ」

 オープン戦はここまで3試合に登板し、10回1/3を投げ6安打3失点(自責1)。19→45→59と増えた球数は、最終登板では75球がメドとなる。右肘の故障を踏まえてチームから慎重な調整を課せられ、開幕戦の投球数も90球前後になる見込み。それでも「ピークを開幕からどんどんという気持ちではない。シーズンの中で徐々に上げていければ」と焦りはない。

 一方、シーズンに向けて気持ちが高ぶる出来事があった。一足先に開幕した日本のプロ野球。ヤンキースから古巣に復帰した広島・黒田が復帰戦を白星で飾った試合を映像で見た。「普通に7回無失点で勝っているんだから凄い。全部、見てないから分からないけど、そのまま。大きく変わったところはないんじゃないですか」。さらに「打ったんですよね、ツーベース?いつも苦手だ、嫌いだって言ってたのに」と笑った。そして真顔に戻り「黒田さんに対する思いというか、見る目というのは、他の選手とは違う」と、別々のチームになった今も特別な存在であることを口にした。

 昨年、ヤ軍では唯一、黒田だけが1年間、全うしたローテーション。その黒田に代わり、今季は1年間、エースとしての働きが求められる。「シーズンも始まれば、またグッと雰囲気も変わってくると思うし、そういう中で自分の力をしっかりと出せるだけの準備をしたい」と田中。休養日の30日も休日返上練習を行い、万全を期す。

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