甲子園3度出場…双葉高野球部“最後の”3人で白星を 

[ 2015年3月12日 07:40 ]

東日本大震災から4年

 福島県立双葉高の野球部員3人が、震災発生時刻、いわき市の大学内の教室で黙とうした。同校は、東京電力福島第1原発から約3キロにあり、大学の教室を間借りするサテライト方式で授業を継続している。

 チームは11年秋から部員不足で同じ境遇の高校と連合チームを組み大会に出場している。全町避難が続く楢葉町に自宅があり、現在はいわき市の仮設住宅で暮らす松本瑠二主将(1年)は「伝統を守り、双葉のユニホームで勝って、支えてくれる人たちに恩返ししたい」と汗を流している。

 来年3月末での休校が決まり、生徒募集はない。将来再開されなければ、1923年創部で73、80、94年に夏の甲子園に出場している野球部の最後の部員となる。及川彰大(1年)は「あと2年、双葉の名に恥じない野球を」と白球を追い、マネジャーの平子天音(同)も「力いっぱいサポートする」と全力疾走を宣言した。

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2015年3月12日のニュース