岩隈3イニング連続被弾でも白星 光る制球力と投球テンポの良さ

[ 2014年9月1日 10:44 ]

<マリナーズ・ナショナルズ>13勝目を懸け力投するマリナーズ先発の岩隈(AP)

インターリーグ マリナーズ5―3ナショナルズ

(8月31日 シアトル)
 2回から3イニング連続でソロ本塁打を被弾したものの、6回を5安打3失点にまとめ、今季13勝目をマーク。マリナーズの岩隈は「逆転してもらったので感謝したい」と打線の援護に感謝した。

 2回1死からハーパーに右越えの先制ソロを許し、続く3回にはシューホルツに中越えソロ、4回には再びハーパーに中越えソロを浴びた。「上下のバランスがあまり合わなくて自分の球が投げられなかった」と岩隈。だが、失点はその3点だけ。6回を5安打無四球、6奪三振で自身4連勝を飾った。

 今季は右手中指を痛めて開幕から故障者リスト入り。初登板は5月3日のアストロズ戦と1カ月出遅れたが、復帰後は順調に登板を重ね、今季の白星はヤンキース田中を上回り、日本人単独最多の13勝。自身が昨季マークしたキャリアハイの14勝にあと1勝と迫った。

 田中やレンジャーズのダルビッシュが戦列を離れる中、岩隈の安定感が光っている。最大の持ち味は制球と投球テンポの良さ。今季23試合に登板して四死球はわずか15、無四球試合は実に13試合。投球数も少なく、6回以上投げた試合は20試合あるが、最高でも108球、100球を超えたのは6度だけ。それが打線の援護を呼び込む一因にもなっている。

 レギュラーシーズンは残り1カ月。13年ぶりのプレーオフ進出に向け、右腕は「いい場所で戦えている。やるべきことをしっかりとやり、一丸となって戦っていきたい」と意気込んだ。

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2014年9月1日のニュース