ソフトB鶴岡 移籍初サヨナラ打 負傷細川の代役で大仕事

[ 2014年7月5日 05:30 ]

<ソ・楽>9回1死一、二塁、サヨナラ打を放った鶴岡(左)は長谷川と抱き合って喜ぶ

パ・リーグ ソフトバンク3-2楽天

(7月4日 ヤフオクD)
 日本ハムからソフトバンクにFA移籍して1年目も、リーグ戦が半分を過ぎた73試合目。ダルビッシュ(レンジャーズ)の「元女房」鶴岡がようやく歓喜の輪の中心となった。

 同点の9回1死一、二塁。1ボール2ストライクから楽天・福山の速球を右に打ち返し、打球は前進守備の外野を越えた。今季初のサヨナラ打。移籍後初めて上がったお立ち台で、「微妙な打球だったので抜けてくれと思った」と笑顔を見せた。

 思わぬ形で出番が訪れた。先発した細川が3回の走塁中に右太腿裏を痛めたため、4回からマスクをかぶった。6月12日の中日戦(ヤフオクドーム)を最後に先発出場はなく、打席に立つのも同22日の巨人戦(東京ドーム)以来。「試合に出ていないので、いいのか悪いのかも分からなかった」と、自身も打撃の調子を測りかねていた。

 だが、6回の1打席目でクルーズの150キロ超の球にファウルで食らいつき、感覚を取り戻す。それでも9回は「代打を送られると思った」という。ただ、ベンチで秋山監督から「いくぞ」と声を掛けられ、腹をくくった。「(打たなくても)後ろで中村晃が何とかしてくれる。ゲッツーだけは打たんとこうと」。楽な気持ちで打席に立ち、最高の結果につなげた。

 札幌出身の麻奈夫人が今年1月に第3子となる長女を出産したこともあり、鶴岡は福岡に単身赴任中。食事は試合後に球団が弁当を用意してくれるので球場で3食ということもあるという。

 「鶴の恩返し」でチームは3連勝となり、指揮官は「期待に応えてくれた。追い込まれてもよく打ってくれた」とご満悦。首位オリックスに1ゲーム差と肉薄し、5日にも5月16日以来の首位に返り咲く。

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