セペダ 15日にもデビュー「日本の野球学ぶのが使命」

[ 2014年5月13日 05:30 ]

巨人・原監督とグータッチをするセペダ(左)
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 巨人に入団したフレデリク・セペダ外野手(34)が12日、成田空港着の航空機で来日し、東京・大手町の球団事務所で会見を行った。今年1月のキューバの海外選手派遣解禁に伴う、日本球団への移籍第1号で、背番号は23。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)キューバ代表の主砲について、原辰徳監督(55)は早ければ15日のヤクルト戦(東京ドーム)で1軍デビューさせる可能性を示した。

 20時間を超える長旅にも疲れた様子も見せず、セペダは笑顔で日本の地に降り立った。ジーンズ姿のラフな格好から一転、球団事務所での会見では、黒のスーツに身を包んで覚悟を示した。

 「伝説的な日本で一番歴史のあるチームで、そこで野球ができることに対して誇りに思う。高い技術の投手、スピードのある野球をするリーグ。100%の気持ちを持ってプレーする」

 4月上旬の国内リーグ終了後、1週間休んだだけで練習を再開。会見前に対面した原監督にも「準備はできている」と伝えた。今季は所属チームで主にDHだったが「若手を守備に就けるチーム事情もあった。代表では外野を守ってきている。心配ない」と左翼の守備にも自信をのぞかせた。

 13日から2日間はジャイアンツ球場で調整し、チームが地方遠征から戻ってくる15日のヤクルト戦前の練習で1軍に合流する。原監督は15日の即昇格について「まだ白紙だが、可能性がないわけではない」と断言。WBCでも対戦し、実力は分かっているだけに「彼の力を探ろうなんて、さらさら思っていない。体調、コンディションの準備さえできれば、近、近、近未来というところに(昇格の)照準を置いている」と続けた。

 現在、投手のセドンが2軍調整中で、1軍の外国人枠4人は1枠空いている。チームトップの10本塁打を放つロペスが、ベンチに回る可能性もあり、外国人同士の争いも激化する。セペダも「競争は常にある。ベストを尽くし、後は監督の采配に従う」と語った。

 「多くの選手が日本にやって来ると思う。野球をしに来ただけではない。日本の野球を学び、伝えることも自分の使命だと思う」

 セペダにとっては、野球強化を図る母国の願いも背負った戦いになる。

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