ロッテ 大地で鬼門突破!伊東監督の強気采配に応えた

[ 2014年4月30日 05:30 ]

<楽・ロ>8回無死、右前打を放つ鈴木

パ・リーグ ロッテ3-0楽天

(4月29日 コボスタ宮城)
 ベンチの「強気の作戦」に応えた。初回無死一塁。セオリーは犠打だが、ロッテ・伊東監督は鈴木に「打て」のサインを出した。

 2ボールからの3球目。鈴木は美馬のシュートを叩いて右前へ運んだ。無死一、二塁とチャンスを広げ、チームは2点を先制。指揮官は「(鈴木)大地は調子がいいからね。バントでアウトをやるよりも打たせた方がいい」としてやったりの表情だ。鈴木は3回に右翼線二塁打を放ち、8回には右前に運んで追加点のホームを踏んだ。今季初の猛打賞に「打撃の調子は間違いなくいい」と胸を張った。

 昨季はチームで唯一144試合に出場した鈴木も、新主将として臨んだ3年目は開幕から打撃不振に苦しんだ。打率は・191まで落ち込み、20日のソフトバンク戦(QVCマリン)からスタメンを外れた。「(心の)どこかで試合に出ることが普通だと思ってしまっていた。悔しかったけど、初心に戻ることができた」。ベンチスタートの3試合は、全体練習前の約1時間半前から特打と特守を志願。試合中は、伊東監督の横で誰よりも声を出し続けた。

 25日の日本ハム戦(札幌ドーム)で2番でスタメン復帰すると、その後の4試合は15打数9安打(・600)6得点。チームも負け知らずで5連勝。5位から3位に浮上した。しかも、昨季は2勝10敗だったコボスタ宮城での今季初戦に快勝し、今季初の貯金1。「主将・大地」は、今季も間違いなくチームのキーマンだ。

 ▼ロッテ・涌井(先発で6回1/3を投げ、6安打無失点で移籍後2勝目)調子はあまりよくなかったが、走者が出たら低めの意識で投げた。守備にも助けてもらった。打線が初回に点を取ってくれる予感があった。

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2014年4月30日のニュース