マー君ライバルだ!Wソックス・アブレイユが新人打点記録

[ 2014年4月29日 05:30 ]

ホワイトソックスのアブレイユ

ア・リーグ ホワイトソックス9-2レイズ

(4月27日 シカゴ)
 マー君のライバルが、新人記録を打ち立てた。元キューバ代表の主砲、ホワイトソックスのホセ・アブレイユ内野手(27)が27日(日本時間28日)のレイズ戦で10号2ランを含む4打点。今季31打点とし、4月までの新人打点記録を13年ぶりに塗り替えた。

 「自分の記録を狙っているわけではないが、ファンが喜んでくれるならば、それはうれしい」

 試合前の時点でプホルス(現エンゼルス)が01年に記録した27打点に並んでいたアブレイユのバットが火を噴いたのは、2―1と逆転した6回だ。無死一塁から12年のサイ・ヤング賞左腕プライスの外角スライダーを左翼席へ。続く7回にも無死二、三塁から中前に2点適時打を放った。本塁打と打点はいずれも両リーグトップ。敵将ジョー・マドン監督も「とてもパワフルで、印象的な選手だ」と実力を認めた。

 ア・リーグの新人王レースは、早くも田中とアブレイユの一騎打ちの様相だ。2人はメジャーに移籍する前から対戦経験がある。13年のWBC1次ラウンド(ヤフオクドーム)。キューバ代表の5番だったアブレイユは田中の前に見逃し三振に倒れた。同年8月に亡命。田中同様にメジャー球団の間で争奪戦が繰り広げられ10月にホ軍と6年総額6800万ドル(約69億3600万円)の巨額契約を交わした。開幕から1カ月、その両雄が期待通りの活躍でメジャーを席巻している。

 「グラウンドに出たら、チームのためにプレーするだけ」と謙虚なアブレイユ。5月22日(同23日)からのヤンキース4連戦では田中と対戦する可能性が高く、ハイレベルな新人対決は全米の注目を集めそうだ。

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