楽天・則本　開幕当確ともせず　６失点、星野監督はぼやき

＜楽・ヤ＞初回２死、則本はバレンティンの本塁打を打たれる

オープン戦 楽天１２―６ヤクルト

（3月15日 静岡）
　決めきれない。開幕投手候補の楽天・則本は５回を９安打６失点。５回７失点のヤクルト・小川との新人王対決は痛み分けに終わり、２年連続の大役へ、当確ランプはともせなかった。

　「内容がなさ過ぎ。フォーム以前に全てにおいて球が高かった。動画を見るなりして改善点を見つけ、修正したい」。初回に失投をバレンティンに本塁打され、３回には６長短打を浴びて一挙５失点。追い込んで直球を打たれ「詰めが甘かった」と猛省した。

　開幕投手争いはオープン戦１２回無失点の新人・松井裕が急浮上。星野監督はこの日の則本を「語る内容がない」とし、開幕投手について「点を取られないヤツ（松井裕）がおるからな。思い切ってとも思うし、２年連続（の則本）も面白いし、ダークホースに美しい馬（美馬）もおる。“自分がやります”と言うのを聞きたいんやけどな」。現時点で最終決定しておらず、今後の状態を見極める方針だ。ただ、佐藤投手コーチが「田中（現ヤンキース）がいなくなって投手を引っ張る立場。心配はしていない」と話すように「本命・則本」は崩れない。

　２１日からの中日３連戦（ナゴヤドーム）が最後の登板。「あと１試合をしっかり抑えたい」。則本の目は、３・２８開幕だけを捉えていた。