阿部だ村田だアベック弾 開幕残り2週間二枚看板万全

[ 2014年3月13日 05:30 ]

<ロ・巨>2回表、先頭の阿部が右越えに同点弾

オープン戦 巨人12―5ロッテ

(3月12日 QVCマリン)
 巨人の阿部、村田の「AM砲」が、今季初のアベック本塁打を放った。まずは5番・阿部。0―1の2回1死から涌井の甘く入ったスライダーを右翼席へ叩き込んだ。「ちょっと詰まったけどね。ボールが甘く入ってきた」と事もなげに振り返った。

 7日のオリックス戦(京セラドーム)以来、4試合ぶりとなる今季オープン戦2号ソロ。3日の札幌ドームでの練習で、原監督から体の開きが早くなっている点を指摘された。まだ打撃フォームは試行錯誤の段階だが「変化球にも対応できるようになってきた」と手応えをつかんでいる。

 4番の村田も続いた。6―2の5回1死一塁。涌井の低めのシュートを左中間席中段へ運ぶ、今季オープン戦2号2ラン。6回にも中犠飛を放ち「良い形でバットが振れている」とうなずいた。2月中は思うように結果が出なかったが、映像で繰り返し打撃フォームを確認。構えた際、やや内側へ入っていた左肩の位置を戻し、バットが遠回りしていた点を直した。これでオープン戦は30打数12安打、打率・400。8打点は阿部と並んでチームトップだ。

 移籍後初の開幕4番を狙う村田は、阿部が5番に座ることで「精神的に楽になれる」と話す。2人にアベック弾が出た試合は、この2年間で8勝1敗と高い勝率(・889)を誇る。この日も16安打12得点で圧勝。原監督は「打撃は自分の形ができつつある」と打線の仕上がり具合に目を細めた。

 宮崎キャンプではOBの松井秀喜氏から「4番道」を感じ取った2人。開幕まで残り約2週間。打線の起爆剤となる二枚看板の仕上がりは万全だ。

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