マー君 初打撃投手で貫禄25球 打者4人相手に安打性ゼロ

[ 2014年2月22日 05:46 ]

貫禄の25球!!今キャンプ初の打撃投手を務めた田中

 ヤンキースの田中将大投手(25)が21日(日本時間同日深夜)、今キャンプ初の打撃投手を務めた。午前8時半からという日本では異例のスケジュールながら、打者4人を相手に25球を投げて安打性ゼロに抑えた。

 田中が初のフリー打撃登板で貫禄を示した。ブルペンで35球の投球練習後に、メジャー2年目の昨季に60試合に出場した捕手のロマイン、昨季2Aで今季はメジャー40人枠に入っているフローレス、ともに昨季3Aで今キャンプ招待選手のリチャードソン、ガルシアの4選手を相手に計25球。打者のスイングは計4回だったが、空振りにファウル2球、唯一インフィールドに飛ばされた打球も二ゴロで、安打性の当たりはゼロ。格の違いを見せつけた。

 登板前は「あくまでピッチャーの練習なのでバッターはほとんどスイングしない。日本でもよくありますけど、ブルペンの中でバッターが立ってくれるっていう感覚と似ているのかなと思います」と話していたが、より実戦に近い調整に「打者が立つとマウンドからの景色が変わる。そういうところの調整にはなる」との思いを口にした。

 田中にとってもうひとつ収穫だったのは、正捕手候補のマキャンと初めてバッテリーを組んだことだ。マキャンは昨オフに5年総額8500万ドル(約87億6000万円)の大型契約で加入した強打の捕手。09~10年にはブレーブスで川上(現中日)の女房役を務めていたことも田中にとっては心強い材料で、今後はより意思の疎通を深めていくことが課題となる。

 フリー打撃登板を前に、ソチ五輪フィギュアスケート女子フリーで自己最高の142・71点をマークした浅田真央に刺激を受けた。ショートプログラムからの意地の巻き返しに「点数だけ見て鳥肌が立った。1日であれだけ立て直すなんて物凄いことだと思います」とその精神力を称えた。

 今回はマイナー選手との対戦だったが、今後はジーターやイチローら主力級との対決も待ち受ける。それでも「無理に(ペースを)上げても、無理していることになる。“自然に”というのがいいと思う」と冷静だった。

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2014年2月22日のニュース