新井とゴメスで一塁バトル 和田監督 新井三塁復帰を否定

[ 2014年2月19日 07:37 ]

特守でボールをキャッチしそこね悔しがる新井

 阪神・和田豊監督(51)が18日、改めて「一塁・新井」の方針を明確に打ち出した。まずは新助っ人・ゴメス(ナショナルズ)と競争させ、高いレベルで互いの潜在能力を引き出す構えだ。

 「(三塁・新井の選択肢を問われ)まだ一つの勝負も始まっていない。新井にもプライドがあるだろうし」

 指揮官の言葉はまるで、新井の胸中を代弁するかのようだった。午後から行われたサブグラウンドでの内野特守。今キャンプ自身3度目となる特守で、この日も新井は三塁の守備に就いた。その動きをじっと見守る指揮官。ともすれば、右肩痛を克服したことによる三塁手としての適性チェックにも見えたが、真相は違った。

 「今は肩をつくるため。ファーストミットよりもグラブの方が腰も落ちる。いろいろいいことがある、そういう段階」

 和田監督は現状での三塁復帰プランをきっぱりと否定した上で、三塁特守を受けさせた意図を説明した。高代内野守備走塁コーチも同様に「ノックを受けている場所が三塁ということ」と否定。すでに、チーム内の統一見解として「一塁・新井」が固まっている事実が浮き彫りとなった。

 確かに、現時点で新井の三塁復帰案が現実のものになるならば、それは同時にゴメスが一塁のレギュラーを獲得したことを意味する。4番候補として獲得しているとはいえ、ゴメスは来日が遅れたこともあり実戦に1試合も出ていない。対する新井は、今季初実戦となった15日の紅白戦で3安打をマーク。キャンプイン直後から攻守に軽快な動きを見せていたが、改めて好調な仕上がり具合であることを見せつけていた。

 20日にはゴメスの紅白戦出場が予定されており、いよいよ一塁争奪戦が幕を開ける。ゴメスのパワーか、それとも元4番の意地か。競争の激化はすなわち、ここ数年の懸案だった4番不在を解消する。

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