楽天ファン「米国でも東北魂」「無敗記録作って」寂しさ漏らす被災者も

[ 2014年1月23日 10:24 ]

マー君 ヤンキース入り

 米大リーグ移籍を目指していた田中将大投手のヤンキース入りが決まり、地元・宮城のファンは23日、「米国でも活躍を」と声援を送った。力投に励まされた東日本大震災の被災者には、寂しさも交錯した。

 プロ野球楽天の本拠地「コボスタ宮城」近くで散歩中だった仙台市の三ケ田謙三さん(72)は「このスタジアムから名門ヤンキースの選手が出るのは感慨深い。米国でも東北魂を胸に頑張ってほしい」と目を細めた。

 被災者が暮らす仙台市太白区の仮設住宅。無職大宮みさ子さん(69)は昨年、頻繁に球場へ応援に駆けつけたといい「楽天が勝つたびに元気をもらえた。寂しいけれど米国でも無敗記録を作って」と笑顔を見せた。

 「7年契約で、いつ日本に帰ってきてくれるのだろうか…」と漏らしたのは宮城県南三陸町の仮設商店街で食料品店を経営する高橋武一さん(64)。ただ、日本人で過去最高の契約額に「期待の大きさを示している。評価に値する活躍をしてほしい」と願った。

 JR仙台駅の球団ショップでは、出張で仙台に来ていたという愛知県豊田市の公務員鈴村富人さん(51)が「楽天所属の最後の記念に」と田中投手の応援グッズを購入。「これからも評価を気にせず思い切ってプレーしてほしい」と話した。

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2014年1月23日のニュース