やくみつる氏「田中投手らしくない、実績挙げたら帰ってきて」

[ 2014年1月23日 10:16 ]

マー君 ヤンキース入り

 ▼漫画家のやくみつるさんの話 田中将大投手は弱いところに入って、のし上げて去っていくタイプ。ヤンキースのように最初から強い球団に入るのは田中投手らしくない。日本人の投手が大リーグに行けば勝てるのは実証済みだから田中投手も活躍するんだろう、と冷めた目で見ている。だから、そこそこ実績を挙げたら、日本に帰ってきてくれ。また日本で戦うのが見たい。年俸は想像を絶する額だ。以前、日本の球団がカネの力で片っ端から強い外国人選手を集めて「えげつない」と批判されたが、日本でもそういう声を上げるべきだ。

 ▼スポーツ評論家の玉木正之さんの話 日本で活躍した投手のほとんどが米国でも通用するということは、これまでに証明されている。田中将大投手は昨季24勝0敗という驚異的な記録を出しているので、約161億円という額も当然の評価と言える。先発ローテーションの一員として使われることになると思うが、ヤンキースは実力主義のチームで、結果が出なければファンやメディアから厳しい批判にさらされる。プレッシャーは大きいが、新たな環境に順応できれば活躍するだろう。

 ▼熊崎勝彦プロ野球コミッショナーの話 本当におめでとうという気持ち。日本の代表的な投手の底力を米国の大舞台で見せてほしい。スポーツの世界だから明るいニュースが続いた方がいいよね。

 ▼日米のプロスポーツ経営に詳しい大坪正則帝京大教授(スポーツ経営)の話 新ポスティング制度で大リーグ側が日本の球団に支払う譲渡金の上限が抑えられ、その分の余裕を年俸に回せるようになった。資金が豊富なヤンキースに決まったのは予想どおりだ。7年契約は長いが、ヤンキースはシビア。不本意な成績だと契約中の移籍もあり得るので、評価に見合った成績を出してほしい。チームにはイチロー外野手や黒田博樹投手が所属しており、田中将大投手もなじみやすいだろう。

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2014年1月23日のニュース