楽天が日本一パレード 仙台中心部を凱旋

[ 2013年11月24日 11:11 ]

優勝パレードで沿道に集まった人たちの声援に応える、田中将大投手(手前左)ら楽天の選手たち

 球団創設9年目で初のプロ野球日本一になった東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝パレードが24日、本拠地の仙台市で行われ、ファンらが沿道から「ありがとう」と声援を送った。パレードの実行委員会によると、人出は約21万4千人。

 楽天の1、2軍の選手や球団関係者らがバスなどに分乗、市中心部を南北に走る「東二番丁通」の約1・5キロを凱旋パレードした。ユニホーム姿の田中将大投手も手を振り歓声に応えた。

 星野仙一監督は出発前「たくさんの人が集まってくれて1年間戦ったかいがあった。東北の皆さんが後押ししてくれたことに感謝したい」とあいさつした。

 パレードを最前列で見た東京都三鷹市の会社員川上佳男さん(37)は「徹夜で場所取りをした。選手たちの姿を間近に見られると思ったら寒さも吹っ飛びました」と話した。仙台市の学生蔦亜希奈さん(22)は「東日本大震災で傷ついた宮城に元気をくれた。感謝の気持ちでいっぱいです」と喜んでいた。

 楽天の銀次選手はパレード後、報道陣に「『おめでとう』よりも『ありがとう』という声援が多かった」と話した。嶋基宏選手も「東北の人たちの喜んでいる顔を見て、やってきて良かったと思う」と笑顔だった。

 また、田中投手も「優勝した喜びをみんなと分かち合えてよかった」と満面の笑みを見せた。

 この日、星野監督と田中投手、球団には仙台市が「賛辞の楯」を寄贈。田中投手には出身地の兵庫県伊丹市からも市民栄誉賞が贈られた。

続きを表示

2013年11月24日のニュース