大竹 広島関係者に退団あいさつ “けじめ”ファン感飛び入り参加

[ 2013年11月24日 05:30 ]

ファン感謝デーで子どもをあやす大竹(右)と前田健

 広島から国内フリーエージェント(FA)宣言した大竹寛投手(30)の巨人移籍が事実上、決まった。同投手は23日、ファン感謝デーが開催されていたマツダスタジアムを訪れ、球団幹部やナインらに退団のあいさつを行ったことが関係者の話で明らかになった。

 右腕は広島球団に意思表示をしたことについて「それはないです」とはぐらかしたが、退団の決断を伝えた後はスーツからユニホームに着替え、2万8000人のファンが見守るグラウンドに姿を見せた。前日には「出ません。出られないでしょう」とファン感謝デーには不参加を明言していたが、急きょ顔見せ。イベントには参加しなかったが、「大竹っ~」と絶叫にも似た残留を望む声援が飛ぶ観客席にサインボールを投げ入れた。大竹なりのけじめ。12年間在籍したチームとファンに別れを告げた。

 「皆と話をしていて、ベンチに顔をのぞかせようかな…と思った。人が多かったですね。楽しかった。顔を出すことができてよかったです」

 帰り際には吹っ切れた表情を見せた大竹。20日の巨人との初交渉から3日での決断。交渉では3年総額5億円の条件提示とともに、途中には巨人・原監督から「日本一連覇を達成できるチームをつくるために、力を貸してほしい」と電話で口説かれた。金銭面では先に交渉したソフトバンク、楽天を超えるものではなかったが、結果的に原監督からの「愛フォン」が決断の大きな決め手となったもようだ。25日にも「巨人・大竹」が正式に誕生する。 

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