奇策実らず…藤浪5回4失点で降板、初CSはホロ苦い結果に

[ 2013年10月12日 16:12 ]

<神・広>4回無死一、二塁から松山の右前適時打で梵(右)が生還し、ガックリの藤浪

セ・リーグCSファーストステージ第1戦 阪神1―8広島

(10月12日 甲子園)
 予告先発のないセ・リーグのCS。阪神の先発投手がアナウンスされた瞬間、甲子園のスタンドが大きくどよめいた。セを代表する投手、前田健に和田監督が“刺客”としてぶつけたのは高卒ルーキーの藤浪。甲子園のマウンドとの相性のよさ、そして今季チームでは唯一、前田健に黒星をつけている実績を買っての起用だったが、奇策は実らなかった。

 初回1死一、二塁のピンチを無失点で切り抜け、2、3回は3者凡退に抑えた藤浪。しかし、4回に3連打で先制を許すと、その裏、同点に追いついてもらいながら5回に前田健の右前打から2死一、二塁のピンチを招いて4番・キラに右越え3ランを被弾。その裏の打席で代打を送られてマウンドを降りた。

 5回で6三振を奪ったものの、7安打4失点。高卒ルーキーながら2ケタ勝利をマークした藤浪の初のCS登板は、ホロ苦い結果に終わった。

 和田監督は「(藤浪の先発は)いろいろな要素があってのことだが、負けてしまえば、言い訳になる。とにかく、あした」と、気持ちを切り替えていた。

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2013年10月12日のニュース