落合GM「覚悟と野球知識があって防波堤になれる 野球界にそういない」

[ 2013年10月12日 06:00 ]

中日の佐々木球団社長(右)と握手をする落合GM

 ――GMというポストを選んだ理由は。

 「どうやっても私らは契約社会でやってきたので、サラリーマンになるわけにはいかない。お互い何か良い考えはないものかなということで、オーナーと話しながら、最悪こういう形しかないのかなとなった」

 ――落合監督はなかったのか。

 「ありません。そんな話が来ても受けていない。落としどころがそれ(GM)しかなかったんだと思う。谷繁をバックアップできる人間が必要で、相当な覚悟とある程度の野球の知識があって、防波堤になれるってのは、野球界にそういないでしょ」

 ――今の中日の印象は。

 「ほとんど私は見ていません。前にいた人間がちょろちょろすると現場はやりづらい」

 ――12年ぶりのBクラスという結果は。

 「8年間やってきたことの結論は、練習しなきゃ選手はうまくならない、体力は付かないということ。その基本線がこの2年間、あったのかどうか。それを谷繁がどうやって考えていくのか。それは彼の手腕にかかっている」

 ――兼任監督は重責。

 「逆に面白いんじゃないですか。そんなに経験した人はいないわけですから、やりがいのある仕事だと思う」

 ――谷繁新監督の評価は。

 「10年前にドラゴンズに来た時に、まだまだ伸びしろのある選手だなと思った。こいつを鍛え上げないとこのチームはうまく機能しないだろう、このクラスの選手には誰も何も言わないだろうと、そういうところから出発した。8年間で一番成長したのは谷繁じゃないかな。だから将来的に監督になるとしたら、いい指導者になると言ってきた」

 ――監督としての資質は。

 「これはやってみないと分からない。ただ、野球はみんな背を向けてやるけど、捕手は一人だけ全員を見ながら野球をやれる。我々の知らないことを経験して学んできている。それをチームにどう生かすか。それが一番の成功への近道」

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