イチロー 初サイクル惜しい「この腕でそれはない」

[ 2013年7月6日 06:00 ]

<ツインズ・ヤンキース>6回、2点三塁打を放ち滑り込むヤンキースのイチロー

ア・リーグ ヤンキース9―5ツインズ

(7月4日 ミネアポリス)
 ヤンキースのイチローは4日(日本時間5日)、ツインズ戦に1番で先発し、今季6度目の3安打2打点で4連勝の立役者となった。5点リード、8回2死無走者で迎えた第5打席は本塁打が「狙える」場面だった。3安打は単打、二塁打、三塁打。日米通じて初のサイクル安打が懸かったが、空振り三振に倒れた。

 「この(細い)腕でそれ(本塁打)はない。でもここの(広い)球場ならインサイドパーク(ランニング本塁打)があるかもしれないけど」。試合後、米メディアに問われると笑みをこぼした。

 マリナーズ時代には定位置だった打順だが、今季は6度目。試合開始から2球目の150キロの内角球を右翼線二塁打すると、2回は三塁内野安打、6回にカーブを捉え右中間2点三塁打を放った。4試合連続安打で打率は今季最高の・280。日米通算4000安打に残り37本となった。

 6月は5連敗で終えたが、7月は4連勝。「靴下ひとつで流れが変わればそれでいい。そんな細かいことが大事です」。サラリと言うイチローが、3位から巻き返しを図るヤンキースに流れを引き寄せた。

 ≪今季は6番20試合最多≫イチローが今季、1番で先発したのは6月27日レンジャーズ戦以来6度目。今季は6番が20試合で最も多い。しかし、メジャー通算では1761試合と圧倒的に多く、これに次ぐのが3番の65試合。オリックス時代は3番が399試合で最多。1番はこれに次ぐ324試合だった。

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2013年7月6日のニュース