「捕らないで」お祈り通じた?イチロー 弾丸ライナー1号

[ 2013年4月11日 06:00 ]

<インディアンス・ヤンキース>3回、今季1号を放ちナインに迎えられるヤンキース・イチロー(右)

ア・リーグ ヤンキース14―1インディアンス

(4月9日 クリーブランド)
 強烈なライナーだった。4―0の3回。1ストライクからの2球目、93マイル(約150キロ)の内角直球を、ヤンキース・イチローは鋭い体の回転で振り抜いた。

 「けっこう(弾道が)低かったですからね。だからもう、ホームランというより野手は捕らないで、と思った」

 右翼の味方ブルペンへと飛び込んだ今季1号を楽しそうに振り返った。内角の厳しい球をさばいた技術と、フェンスまで失速しない打球の強さ。本来の打撃が垣間見えたが、打撃スタイルという意味でも同様。2回無死一塁での第1打席は初球を打って一ゴロ併殺打。それでも、次打席で迷うことなく早いカウントで仕掛けた。

 昨年7月のヤ軍移籍以降、6本目の本塁打は敵地での初アーチ。先発を外れた6日のタイガース戦後に「結果を出さないとこのチームでは使ってもらえない」と語ったが、その翌日から3試合連続の安打と打点をマークした。チームも3戦連続の2桁安打で3連勝。勝率5割に復帰した。イチローがエンジン全開となれば、勢いはさらに加速する。

続きを表示

2013年4月11日のニュース