西武 再奪首!金子だ浅村だ、若獅子22歳コンビが導いた

[ 2013年4月11日 06:00 ]

<ロ・西>ロッテに勝利しマウンドでタッチする西武の(左から)山崎、浅村、炭谷、大石

パ・リーグ 西武4―1ロッテ

(4月10日 QVCマリン)
 西武・浅村は打席の中で常にこう考えている。「強引に打たないように。リラックスしていこう」。ただ来た球に素直に反応する。この日も3安打を積み上げて打率を・421に上げ、堂々のリーグトップに立った。

 「まだ始まったばかりですから。いい状態を続けられるように、練習の時から大事にやっている。それがいい結果に結びついている」

 7回1死、藤岡の速球を叩くと三塁・鈴木のグラブをはじく左翼線二塁打。山崎の右前適時打で貴重な先制点を呼び込んだ。そして8回は1点を追加してなお2死一、三塁の場面。今度は荻野忠の外角スライダーに食らいつき、右前へ落とし、2打点目を挙げた。5回の右前打も含めて猛打賞は11試合目で3度目だ。

 同じ90年生まれのライバルが刺激になっている。ドラフト3位ルーキー・金子の存在だ。開幕前日の先月28日には永江も伴ってしゃぶしゃぶ店で食事に出かけた。そこでは高校時代の思い出やお互いの野球観をぶつけあった。ともに本職は遊撃手だが、チーム事情により、浅村が一塁、金子は右翼に入り、開幕から全試合で6、7番に座る。浅村は「あいつも調子がいいけど絶対に負けたくない」と言い切った。

 金子も2安打で打率を・378に上げ、リーグ6位。守備では4回にホワイトセルのライナーをスライディングキャッチで魅せた。渡辺監督も「2人は同い年だし、高卒で入った選手(浅村)は大卒(金子)に負けられないというライバル意識もあるだろう。チームを引っ張ってほしい」と目を細めた。

 チームは一夜で首位を奪回。左膝手術の中村は球宴前後まで復帰できないが、大砲の穴を、22歳コンビがしっかりと埋めている。

 ▼西武・田辺打撃コーチ 浅村も金子も思い切りはいい。2人の守備位置は本職ではないが“打撃からリズムをつくれ”と言ってある。2人で刺激し合ってほしい。

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