サイン無視!パディーヤ 米108勝のプライド譲れず…屈辱初陣

[ 2013年4月5日 15:01 ]

<西・ソ>5回2死一、二塁、浅村に2点三塁打を浴び、がっくりするソフトバンク先発・パディーヤ

パ・リーグ ソフトバンク1-3西武

(4月4日 西武D)
 我を通し、KOされた。メジャー通算108勝を誇るソフトバンク・パディーヤの来日初先発は、プライドが邪魔し、5回7安打5四死球3失点。チームは泥沼の5連敗。開幕6試合で1勝しかできないのは、ダイエー2年目の90年以来23年ぶりの屈辱だ。

 「ここ2年間はリリーフだった。その1、2回しか持たない投げ方をしている。自分の投げたい球だけ投げていても、抑えられない。もっと耳を傾けないと」。高山投手コーチは怒り心頭だ。

 立ち上がりは捕手・山崎にサインに首を振り、思いのまま直球を投げ込んだ。2回までの38球のうち、直球は9割近い34球のパワーピッチ。初回最速146キロを計時したものの3回以降、直球は140キロ前後まで急落し、5回につかまった。

 「思ったところに投げられなかった。自分のコントロールの問題だ。コミュニケーションも問題はない」とパディーヤは悪びれない。ただ、昨季はメジャー通算119勝右腕のペニーが、1試合に先発しただけで右肘痛を理由に退団した。「根気強く教えていく」と高山投手コーチ。「わがまま」を封印し、日本野球を根気よく教えることは必須だ。

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2013年4月5日のニュース