糸井乱れ打ち30発!“森脇投手”「3冠時代の松中と重なった」

[ 2013年2月4日 06:00 ]

特打で打撃投手を務めた森脇監督(手前)を相手に快音を響かせるオリックス・糸井

 宮古島の空に30発の乱れ打ちだ。侍ジャパン代表候補のオリックス・糸井がフリー打撃で12本の柵越えを披露。両翼97・6メートル、中堅122メートルの球場後方にある高さ15メートルの防球ネットを越えて場外に飛び出す推定140メートル弾もあった。

 さらに森脇監督が今キャンプ初めて打撃投手を務めた居残り特打でも18本。これには指揮官も「投げていて、松中(ソフトバンク)が3冠王を獲った時(04年)と重なった」と口をあんぐりと開けた。

 糸井らしい弾丸ライナーの軌道が、仕上がりの早さを証明した。居残り特打では当初20分間の予定から「あと10分お願いします」とマウンドの指揮官に向かって延長を申し出て、計156スイング。さすがに「へばったっす。足がつりそうだった。(時間が長くて)タイミングを取るのが面倒くさくなった」と、独特の糸井節でベンチに座り込んだが、トレードで放出した日本ハムが歯ぎしりするような豪打だ。

 「柵越えは興味ない。今は下半身主体の打撃」とテーマを持って練習しているが、前日も10年本塁打王のT―岡田が「糸井さんは、めっちゃ飛ばしますね。規格外」と舌を巻いたほど。15日から侍ジャパンの合宿に参加するが、それまではバットを振り込む時期に充てている。合宿には「ボロボロ、バラバラで行ったろうかな。燃え尽き症候群で」と笑い飛ばすのも糸井らしい。「あさってもいっちゃいますか~」と第1クール最終日の5日にも居残り特打を志願。底知れぬポテンシャルを持つ糸井の肉体はさらに進化を遂げている。

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2013年2月4日のニュース