中島 “師匠”土井正博氏との約束メジャーで果たす!

[ 2012年12月22日 06:00 ]

報道陣からプレゼントされたくす玉を手に笑顔を見せるアスレチックス・中島

 ダルよ、待ってろ!西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、アスレチックスと2年契約を結んだ中島裕之内野手(30)が21日、所沢市内の西武球団事務所でア軍入団の報告会見。メジャーで対戦したい投手として同地区のレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(26)を挙げた。長期的な目標には通算2000安打達成を宣言。日本で1380安打を積み重ねた男は、史上4人目の日米通算での金字塔を目指す。

 海を渡ってもライバルは変わらない。メジャーで対戦したい投手を問われると、中島は真っ先にダルビッシュを挙げた。

 「日本で(2人が戦う)試合を楽しみにしてもらっているなら、ダルビッシュ。また対戦ができる。各チームのエース級と対戦するのも楽しみ」

 ダルビッシュはレンジャーズでもエース級である。09年WBCではともに日の丸を背負い、連覇に貢献。国内では同じリーグのライバルとしてしのぎを削った。対戦成績は打率・175、1本塁打、5打点。分は悪いものの、昨年4月12日の西武―日本ハムの開幕戦(札幌ドーム)では7回に3ラン。右方向への一発を含む4打点で右腕を沈めた。「(同地区のマリナーズには)岩隈さんもいる」と日本人対決に意欲を示し「守備もきっちりやりたいけど、やっぱり打つ方で結果を出していきたい」と話した。

 メジャーでも正遊撃手として期待され、目標は全試合出場。現時点で打順は未定だが、どの場所でも適応できる自信はある。その先にあるのが、元西武の打撃コーチで師匠の土井正博氏との約束だ。「土井さんからは早く2000本(安打)を打ってくれと言われている。早く打って、達成できるようにこれからやりたい」。現在は通算1380安打。金字塔までには620安打とまだまだ遠い道のりである。それでも日本で打率3割以上の成績を6度残し、通算打率は・302をマーク。広角に打ち分け、長打もある。安定感は抜群でイチロー(ヤンキース)らに続く、史上4人目の日米2000安打は決して遠い数字ではない。

 今後は国内で調整し、2月上旬にキャンプ地のアリゾナ州フェニックス入りする予定。キャンプ初日は同17日(日本時間18日)だが、早めに環境になじみ、メジャー挑戦の足場を固める。

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2012年12月22日のニュース