原監督 5番村田&6番谷に“小言”「あの辺でね」

[ 2012年9月16日 06:00 ]

<巨・神>4回1死一、三塁、捕邪飛に倒れベンチへ引き上げる村田(中)を見つめる巨人・原監督(右は小笠原)

セ・リーグ 巨人0-2阪神

(9月15日 東京D)
 インタビュールームに足を踏み入れた巨人・原監督の表情は淡々としたものだった。今季11度目の零敗で、中日も勝ったためマジックは6のまま。ちょっとした足踏みの要因となった無得点の打線を、反省するだけだった。

 「あの辺でね、状況は変わったと思うけどね。そこが機能すればいい展開になるでしょうね。まあ、腕を振っていいピッチングをされたと思います」

 原監督の言う「あの辺」とは、得点圏に走者を置きながらあと1本が出なかった中盤の4、5、6回だった。4回1死一、三塁は村田が捕邪飛、谷が空振り三振。6回も1死二塁から村田、谷が中飛に倒れた。5番・村田、6番・谷のポイントゲッターが機能していれば、という指揮官の思いは強かった。4試合ぶりに無安打に終わった村田は「前半戦で対戦したときよりも良かった。真っすぐが来ていた」と3打数無安打に抑えられた能見に脱帽。一方で「今年はもう、能見さんと対戦することはないので、切り替えます」と前を向いた。

 東京ドームでの阪神戦連勝は10、チームの連勝は6で止まった。8月23日のヤクルト戦(神宮)で初点灯したマジックも、8月29日以来17日ぶりに減少しなかった。それでも前日まで22日間で24もマジックを減らしただけに、小休止といったところだ。2位・中日とは依然として10ゲーム差あり、絶対的優位に変わりはない。

 この日、球場入りすると原監督は「マジックは9だっけ?えっ、6?それは、減ってきたなあ」と笑った。最短Vは18日の中日戦(ナゴヤドーム)。そのためにはまず、16日の今季最後の伝統の一戦を、しっかり取るだけだ。

 ≪阪神戦は今季4度目零敗≫巨人が阪神に0―2で敗退。昨年10月11日から続いていた東京ドームの対阪神戦の連勝は10で止まった。このカードは4月6、7日、今月5日(全て甲子園)に次ぎ今季4度目の零敗。阪神戦でシーズン4度以上は03年の4度以来9年ぶり。また、東京ドームで阪神投手に完封を許すのは、09年7月19日以来で、この時も能見―藤川の継投だった。なお、2位中日が勝ったためマジックは6のままだが、マジックを減らせなかったのは8月28、29日に次ぎわずか3回目だ。今月は半月を消化して初の停滞と、ここまでは順調にきている。

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2012年9月16日のニュース