ソフトB3連覇に黄信号 28日にも自力V消滅の可能性

[ 2012年7月28日 06:00 ]

<ロ・ソ>8回2死二、三塁から根元の中前打で9点目のホームインをする荻野貴を見つめる大場(右から3人目)らソフトバンクベンチ

パ・リーグ ソフトバンク2-9ロッテ

(7月27日 QVC)
 リーグ3連覇に黄信号が灯った。ソフトバンクは27日、首位・ロッテと対戦。先発の大場翔太投手(27)が5回5失点の乱調で、2番に李杜軒(リートゥーシェン)内野手(24)を入れて組み替えた打線も2得点止まり。投打に精彩を欠き、今季4度目の3連敗となった。28日のロッテ戦で敗れれば、自力優勝の可能性が早くも消滅する窮地。同戦に先発するルーキー・武田翔太投手(19)に命運が託される。

 試合後、秋山監督は右手をヘビのようにくねくねさせながら、監督室から出てきた。「今年はジェットコースターだな…」。球宴前の6試合は5勝1敗と盛り返し、借金1で迎えた後半戦は3連敗スタート。28日のロッテ戦に敗れれば、自力優勝の可能性が消える。上がっても落ちる。急降下に歯止めのかからない状況を嘆いた。

 QVCマリンでは11年ぶりとなる6連敗。2点を追う5回1死、内川の4号ソロで1点差に迫ったが、ミスで流れを手放す悪循環だ。2―5の7回。無死一、二塁と攻めたが、体調不良のペーニャに代わり7番DHに起用された中西は送りバント失敗。代打・小久保の左前打で1死満塁と食い下がったが、今季初めて9番に座った本多と明石が凡退して無得点。本多は「あそこで(走者を)返しておければ…」と悔しそうに話した。

 試合後、キャプテンの小久保は言った。「空気が重い。情けないけど、ビッグルーキーにかけよう」。28日は初登板初先発以来2戦2勝、65年のドラフト制以降では高卒新人史上4人目のデビュー3戦3勝を目指す武田が登板する。崖っ縁の一戦だが、19歳は「自信がなければこの世界ではやっていけない。チームの先頭に立つ気持ちでやります」と重圧はない。

 このまま急降下するか、再浮上のきっかけをつかめるのか…。秋山ホークスは7月にして、今後を左右する重要な一戦を迎えることになった。

 ▼ソフトバンク・内川(5回に5月16日以来となる4号ソロ)6月5日に生まれた長女に(ホームランボールを)やっと渡せますね。

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2012年7月28日のニュース