親友亡くした高知・政が意地の安打 夏また2人で来る

[ 2012年3月27日 06:00 ]

<横浜・高知>2回表2死、高知・政は右前打を放つ

センバツ1回戦 高知0-4横浜

(3月26日 甲子園)
 零敗を喫した高知の島田達二監督は「うまくタイミングをずらされた」と相手投手を称えた。わずか3安打のうちの1本を2回に放った政は、昨年1月に親友の別府拓磨君を交通事故で亡くした。まだ15歳。少年野球チームから一緒で帝京五(愛媛)に進んだ別府君とは甲子園で戦うつもりだった。

 失意で野球を続ける気力をなくしたが、別府君の父・義彦さんから「拓磨の分も頑張ってほしい」と励まされ、親友の写真をバッグに忍ばせて臨んだ。政は「見守ってくれている。だからピンチのときは空を見る」と、夏もう一度2人で戻ってくると約束した。

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2012年3月27日のニュース