聖光学院敗れ被災3県が姿消す…

[ 2011年8月12日 19:30 ]

第93回全国高校野球選手権大会2回戦 

(8月12日 甲子園)
 第93回全国高校野球選手権大会は12日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦を行い、東日本大震災の被災地、福島から出場している聖光学院高が第4試合で金沢高(石川)に2―4で敗れた。

 「がんばろう!日本」をスローガンに掲げ、東日本大震災からの復興支援に位置付けられている今大会。すでに花巻東高(岩手)と古川工高(宮城)は1回戦で敗退しており、これで被害の大きかった東北3県からの代表校は全て甲子園を去った。

 福島は東京電力福島第1原発事故の影響に苦しんでおり、斎藤智也監督(48)は「優勝旗を取って帰ることができたら良かった」と悔やみつつ「選手もしっかり使命感を持ってやってくれた」とナインをねぎらった。

 負けたにもかかわらず、試合後には味方の三塁側の客席から、多くの人が拍手をしている姿が目に入ったという。「みんなに少しでも喜んでもらえれば、と逆にパワーをもらった。成長させてもらった」としみじみと話した。

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2011年8月12日のニュース