雨の甲子園、目には涙…歳内「負けてしまったのは自分のせい」

[ 2011年8月12日 18:44 ]

8回表、金沢・桜吉に適時打を許し、ぼう然とする歳内(手前)、福田の聖光学院バッテリー。左は次打者宮下

第93回全国高校野球選手権大会2回戦 聖光学院2―4金沢

(8月12日 甲子園)
 1回戦の日南学園(宮崎)戦の16個に続き、この日も毎回の14個と三振の山を築いたが、聖光学院のエース歳内の夏は2回戦で幕を閉じた。甲子園に降り出した雨の中、涙を浮かべた右腕は「負けてしまったのは自分のせい」と敗戦の責任を一人で背負い込んだ。

 初戦で右人さし指を痛めたが、立ち上がりからその影響を感じさせない快投。金沢の浅井監督が「高校生が打てるボールじゃない」と評したスプリットを軸に、2~4回にかけては6者連続三振を奪った。しかし1点リードの6回、遊ゴロ失策で先頭打者を出すと金沢の1、3番に適時打を浴びて逆転。8回にも同じコンビの適時打で2点を失った。

 いまだ復興途中の被災地を思い、「チームにも福島の皆さんにも迷惑をかけた」と繰り返した歳内。斎藤監督は「(負傷した)指の状態を言い訳にしないプライドを感じた」とエースの力投を称えていた。

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2011年8月12日のニュース