西岡V2点打!サブロー“兄貴”移籍弾に発奮打

[ 2011年7月6日 06:00 ]

<ツインズ・レイズ>2回、右越えに先制の2点二塁打を放つツインズ・西岡

ア・リーグ ツインズ7―0レイズ

(7月4日 ミネアポリス)
 ツインズの西岡剛内野手(26)が4日(日本時間5日)のレイズ戦に9番・遊撃で先発。2回に昨季19勝を挙げた左腕デービッド・プライス投手(24)から右越えに先制2点二塁打を放ち、チームを勝利に導いた。今季は左すね腓(ひ)骨骨折に加え打撃不振にも苦しんでいるが、ロッテ時代から兄貴分と慕う大村三郎外野手(35)の巨人移籍にも発奮し、今後の活躍を誓っていた。
【試合結果】

 完勝に沸くクラブハウス。着替えを済ませた西岡に、地元テレビ局が先制二塁打についての取材を申し込んできた。今季初めての「ヒーロー・インタビュー」。快く応じ白い歯を見せると、丁寧に質問に答えた。

 「先制のチャンスだったので、積極的にいこうという気持ちだった。いい結果が出て良かった」。2回1死満塁、昨季19勝で今季球宴にも選ばれた左腕プライスを攻略した。「怖いもの知らずというか、来た球を打つシンプルな気持ちで打席に入った」。94マイル(約151キロ)外角直球を引きつけて打ち返すと、打球は右翼手の頭上を越えてワンバウンドでフェンス直撃。今季初の1試合2打点で流れを引き寄せた。

 ここまで打率・195。最近は打席内で迷いが見られ、見逃し三振も増えた。2ストライクからストライクゾーンを広げて対処しようとしたが、逆にボール球を振り、フォームを崩す悪循環。「自分の形で打てるのが一番」。ビデオを繰り返し見て必死に修正を試みている中で飛び出した11打席ぶりの安打だった。

 苦しくても頑張れる理由がある。先月29日にロッテから巨人にトレードされた大村の存在だ。ロッテ入団当初、少し浮ついていた西岡を真剣に怒ってくれた先輩。メジャー移籍後も頻繁に連絡を取り合う仲で「励ましてくれたり、(足を)ケガをした時は一番に連絡をくれた。リハビリ中も慌てるなと…」と感謝は尽きない。大村の移籍を聞き、ショックを隠せずにいた時には「俺も頑張るからおまえも頑張れ」と言葉を掛けられたという。巨人での移籍初打席初本塁打には感動し「腐ることなく初打席でホームランを打った。その姿に凄く励まされた」と発奮していた。

 守備でも4回にタイミングは完全にセーフの二盗で「審判の角度から見えない部分がある。遊び心で適当にいった」と空タッチながらアウトにするトリックプレーも見せた。同じく新天地で戦う大村の言葉を胸に、西岡は巻き返しを狙う。

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