凄いヨ!カスティーヨ!4の4で4点差も逆転ヨ~

[ 2011年7月6日 06:00 ]

<ロ・日>3回2死一塁から左越え弾を放つカスティーヨ

パ・リーグ ロッテ8―7日本ハム

(7月5日 QVC)
 ロッテ・カスティーヨが打席に入るたびにスタンドが沸いた。3回にあいさつ代わりの左越え同点1号2ラン。6回は右前へ同点打だ。出場選手登録されたばかりの新助っ人が、打つわ打つわ。4番に座ってチーム今季初の1試合4安打をマークして、最大4点差逆転劇の立役者となった。

 「来日したのはチームの勝利に貢献するため。勝利に貢献する活躍ができてうれしく思うよ」

 最後の実戦は6月19日のメキシカン・リーグ。同24日に来日すると、就労ビザ取得まで2軍戦にも出場できなかったため1軍に帯同しながら調整していた。実戦感覚が鈍る中でも読みは鋭い。最初の3安打が内寄りの球を捉えていたため、6回の4打席目は「外に来ると思った」と狙い澄まして右前打した。

 力強く振り下ろすスイングから、愛称はスペイン語で斧(おの)を意味する「アチャ」。米国、台湾、そして昨季横浜でもそう呼ばれた男は、本塁打後に右手を何度も振り下ろすパフォーマンスを見せる。この日はベンチで大松が「アチャポーズ」でお出迎え。右翼席のファンも同ポーズで歓迎した。

 8回2死二塁では敬遠され続く福浦の決勝打をお膳立て。ファウルでも一塁へ全力疾走、守備では美技連発と走攻守にチームをもり立てた。金泰均が腰痛で韓国に帰国中で大村は巨人移籍。大砲不在の中、4番を任せた西村監督も「他の選手を奮い立たせてくれた。カスティーヨさまさまですね」。低空飛行が続く昨季日本一チームに、逆襲に足りなかったピースが加わった。

 ▼ロッテ・ロサ(2回をパーフェクト救援で来日初勝利)大事なのはチームが勝つこと。機会をくれた監督、コーチに感謝したい。

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