2イニング投げた!サファテ リーグトップの17セーブ目

[ 2011年7月3日 06:00 ]

セ・リーグ 広島6-5ヤクルト

(7月2日 マツダ)
 守護神がマウンドに仁王立ちした。広島は今季初めてサファテを8回の先頭打者から投入し、接戦を制した。

 8回は2四球と苦しんだものの、1点の最小リードを守りきった。最速153キロと相変わらずの豪腕を見せた助っ人も、イニング間はベンチにじっと座り、アイシングを施して疲労回復に専念。「抑えを任されている以上、毎日、8回からいける準備をしている」。ヒーローインタビューを終えて戻ってくると、汗びっしょりの顔にクローザーの誇りをにじませた。

 6月10日の西武戦(西武ドーム)で1度だけあった2イニング完了は延長10回にまたいだ登板。この日は8回突入時に中継ぎがソリアーノしか残っておらず、首脳陣にとっても事実上初めての“禁じ手”解禁だった。野村監督は「無理はさせたくないけど…。逆転したので何としても勝ちたかった」と苦肉の策だったことを認めた。

 これでリーグトップに立つ17セーブ目。ベンチには打席を想定してバットも持ち込んだ。「打てるし走れるし、外野も内野も守れるから任せてくれよ(笑い)」。厳しい仕事を完遂した後は冗談も飛ばせるほどのタフネスさが、この男の最大の武器だ。

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2011年7月3日のニュース