阿部 プロ初の三盗…捕手ならではの洞察力も「もうないよ」

[ 2011年7月3日 06:00 ]

<巨・中>5回2死二塁、打者・坂本の時に三盗を決めた阿部(右は三塁手・森野)

セ・リーグ 巨人2―1中日

(7月2日 東京D)
 巨人の阿部が2年ぶりの盗塁、しかもプロ11年目で初の三盗を決めた。5回2死二塁、坂本の打席の5球目に敢行。「(自分の足では)単打じゃ還れないからね。もしアウトになっても次の回は(坂本)勇人からだしね。プロ初?もうないよ」。直後に、暴投で先制のホームを踏んだ。

 捕手ならではの洞察力だった。坂本の打席。ファウル、見逃しで2ストライク。そこから中日先発チェンはボール球を使わず坂本を直球で攻め2球連続でファウルさせた。「捕手としては1球ボールを見せたいところだけど、チェンが(ストライク)ゾーンで勝負していたからね」。チェンが打者との勝負に集中するあまり、走者に対しては完全に無警戒となった隙を突いた。チームはリーグ最少の167得点だが、機動力が効果的に得点に絡めば、不振の打線を補うことができる。

続きを表示

2011年7月3日のニュース