ゲレン監督 91勝Vへ4番・松井に回せ

[ 2011年1月29日 06:00 ]

オークランドコロシアムで会見するアスレチックス・ゲレン監督

 マツイに回せ!アスレチックスは27日(日本時間28日)、本拠地オークランド・コロシアムでボブ・ゲレン監督(49)ら首脳陣と一部の選手が記者会見。新加入の松井秀喜外野手(36)に対し、あらためて大きな期待を寄せた。ビリー・ビーンGMの方針が浸透しているア軍は、出塁率の高い選手を上位に置き、4番・松井を中心とした中軸が走者を還す形で得点を重ねたい考えだ。

 ゲレン監督が、松井を中心に据えたジグザグ打線構想を明かした。「左打者が続かないようにする。右のウィリンハムは左打者の間に入って中軸のどこかを打つのでは」。昨季出塁率・389を記録したウィリンハムが3番に座れば、指揮官が「4番か5番を任せると思う」と話す松井が必然的に4番。右のクーズマノフが5番という中軸が完成する。

 昨季ア軍は両リーグ28位の109本塁打、同29位の得点圏打率・241と決定力を欠いた。松井は昨季も打率・274より高い得点圏打率・287をマークし、勝負強さは健在だ。救援陣ではバルフォア、フエンテスらを獲得し、昨季ア・リーグ1位のチーム防御率を記録した投手陣はさらに盤石。ゲレン監督は「6~8回には勝ち越し点にこだわってバントを使うこともあるだろう」との作戦も思い描く。その走者を還す役割こそが松井に求められている。

 ペリー打撃コーチは「打線で松井らが入りブルペンも補強した。10勝の上積みは期待できる」。昨季の81勝から91勝となれば、昨季地区優勝したレンジャーズの90勝を上回る。ゲレン監督は松井について「経験豊富でワールドシリーズの大舞台でも活躍した。若い選手はあらゆる面で彼から学ぶだろう」と絶大な信頼を口にした。チームが一丸となって4番に回し、そのバットで挙げた得点を守り抜く。今季のア軍の必勝パターンに、ゴジラの存在は欠かせない。

 ≪第2ユニは黄色!≫ア軍はこの日、本拠地での第2ユニホームも発表。白地に緑の文字を黄色で縁取った従来の第1ユニホームと違う、黄色一色の鮮やかなものとなった。新ユニホーム姿で会見に臨んだ3番候補のウィリンハムは「松井と一緒にプレーするのが楽しみ。彼の打撃のアプローチやプレースタイルは勉強になる」。5番候補のクーズマノフも「松井のような強打者と組める。いい打線になる」と、クリーンアップのコンビ熟成へ自信をのぞかせた。

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2011年1月29日のニュース