楽天ドラ1 166球熱投も力尽く「こんなに悪いのは初めて見た」

[ 2010年11月14日 08:17 ]

<関西国際大・八戸大>サヨナラ負けを喫した八戸大・塩見(左)

 第41回明治神宮野球大会は13日、高校10校と大学11校が参加して神宮球場などで開幕し、高校の部2試合、大学の部3試合が行われた。

【大学結果
高校結果


 楽天にドラフト1位で指名された八戸大・塩見貴洋投手(4年)は、関西学院大を相手に延長12回166球を投げたがサヨナラ負け。初戦で姿を消した。
 【八戸大4-5関西学院大】最後は力尽きた。延長12回2死二塁。関西学院大の1年生、普天間に三塁線を破られてサヨナラ負け。166球の熱投が実らなかった塩見は天を仰ぐと、静かに整列に加わった。「調子うんぬんじゃなく、プレッシャーに負けました。プロに行く選手は抑えないといけないと思ってしまって、いつもの自分ではなかった」。大粒の汗をぬぐおうともせず、淡々と試合を振り返った。

 12安打を浴びて5失点。「こんなに悪い塩見は初めて見た」と藤木監督が話すほど悪い内容だった。楽天から指名されたドラフトから約2週間。普段通りの投球を心がけたが、知らず知らずのうちに力み、フォームのバランスを崩していた。それでも今大会限りで退任する藤木監督のため、マウンドに立ち続けたが、自身「初めて」という延長12回を投げきることはできなかった。

 「歴史の立役者になれ」。楽天・星野監督がそう書いてくれたドラフトの当たりクジは宿舎に持ってきていた。学生最後の登板は不本意な結果となったが、次はプロの世界で新たな歴史をつくってみせる。

 ▼関西国際大・普天間(1年生が延長12回に塩見からサヨナラ打)相手はプロから1位指名を受けた投手だし、あの場面は何が何でも当ててやろうという気持ちでした。とても自信になります。

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2010年11月14日のニュース