ロッテ有終アジア王者!西岡泣けたツヨシコール

[ 2010年11月14日 06:00 ]

<ロ・SK>9回の守備につく西岡は顔を拭う

 最後の雄姿だ。日韓クラブチャンピオンシップが13日、東京ドームで行われ、日本シリーズ覇者のロッテが韓国王者のSKに3―0と快勝。優勝賞金2000万円を獲得した。

【試合結果


 球団にポスティング・システム(入札制度)での大リーグ挑戦を申し入れ、移籍が確実となっている西岡剛内野手(26)は2安打を放ち、「ロッテの西岡」として有終の美を飾った。ファンの大声援に送り出された西岡のメジャー挑戦には、今週中にも球団から正式にゴーサインが出される。
 試合後。首脳陣、選手全員でファンへのあいさつを終えると、スタンドから「剛コール」がわき起こった。西岡は一人、右翼席へ歩を進め手を振って声援に応えると、ファンに深々と2度頭を下げた。続いて西岡応援歌の大合唱が起こる。ロッテでの最後のユニホーム姿となることをファンも理解した上で、特別なセレモニーを用意。引き揚げる西岡は涙をこらえるように感傷的な表情を見せた。

 「1年間、頑張ったことを称えてくれたんだと思います。ひしひしと体に伝わってきました。うれしかったですね。1年間、休まずにやってきて、ファンの声援で報われました」

 初回、いきなり初球を右前打。2回は四球を選んで清田の先制打につなげ、4回にも中前打を放った。8回の第5打席。大歓声を浴びて日本での最終打席に向かい、フルスイングで空振り三振に倒れたが大きな拍手に包まれた。左手首痛など何度も危機を乗り越えて全160試合にフルイニング出場。首位打者、最多安打のタイトルに加え、最後にアジア一の栄冠を手にし、リーグ3位からの史上最大の下克上は完結した。

 西岡は最後に言った。「最後まで勝ちのゲームができた。野球人として幸せだと思います」。日本一、アジア一と多くの手土産を持って、今度は世界一を目指し海を渡る。野球人としての本当の幸せはまだ先にある。

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2010年11月14日のニュース