打線改造スバリ…3番飯原イ~仕事!ヤクルト5連勝

[ 2010年7月16日 06:00 ]

<中・ヤ>3回2死一、二塁から飯原が右線適時二塁打を放つ

 【ヤクルト9―4中日】チャンスで失投を逃さない。昨年の最多勝投手・吉見の唯一の攻略法だ。それを見事に実践したのが飯原だった。3、5回の二塁打がヤクルトを今季3度目の5連勝へ導いた。

 「いいコースに投げてくる投手。早いカウントで勝負しようと思っていた」。まず3回2死一、二塁。3球目をファウルしたため2ストライク2ボールとなった。対吉見には禁物のカウント。それでも「カットしてでも甘い球を」という思考が好結果を生む。5球目の141キロの外角直球。コースはギリギリでも少し高い。その分だけ「ヘッドが返ってフェアゾーンに飛んでくれた」。右翼フェンス直撃の先制2点二塁打。振り返れば5球の中で唯一、ヒットにできるコースだった。
 5回は早い勝負で2球目のスライダーを左翼線へ。吉見の暴投による4点目を呼び込んで、走者を背負っても粘って勝つ最多勝男のリズムを崩して計5点を奪った。前日の5番からこの日は3番へ。2日前に外野へコンバートした畠山を5番で先発させる新打線がまんまと的中した小川監督代行も「飯原の復調が大きい」と目を細めた。
 プロ5年目の27歳。パワーはあるが、たまにポカもある。ガーデニングが趣味の飯原を、高田前監督が「大輪の花を咲かせる男なのに、ポカがあるからなかなか咲かないんだよ」と評したこともある。でも、対吉見の集中力は見事。3打席8球の中で打てる2球を確実に打った。大輪の花は着実に開き始めている。

 ▼ヤクルト・青木(今季2度目の1試合4安打で15試合連続安打)次の打者につなげることだけを意識した。

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2010年7月16日のニュース