吉見“移籍対決”制した!パから初勝利!!

[ 2010年7月16日 06:00 ]

<ロ・オ>4回2死一、二塁、坂口のピンチに、吉見は「スイング!」のアピールをし試合の流れを引き戻す

 【ロッテ3―1オリックス】ボール球を投げる勇気がロッテ・吉見に47日ぶりの3勝目をもたらした。6回で移籍後最多109球を要し、4割近い42球がボール。今季ワースト4四球を与えながら3安打1失点に抑え、95球で完投したオリックス・長谷川との今季途中移籍対決を制した。

 「今までは追い込んでからアウトを欲しがって勝負を急いでいた。きょうはもう1球ボールでもいいとか、無理に勝負にいくのではなく冷静になって投げられました」
 3、5回はいずれも2死無走者からカブレラに四球。6月22日の同カード(千葉マリン)、1点を追う3回2死二塁ではカブレラに適時打を浴びた。四球でもいい状況で2ストライク1ボールと追い込み、結局フルカウントから痛打されたのとは対照的な姿だった。「四球は出さない方がいいけど、出してもいい状況もある」。厳しく攻めた結果だが、納得の四球でもあった。
 横浜時代の昨季は88回1/3で32四死球。約2・8回に1個。今季ロッテ移籍後はここまで31回1/3で8四死球と約3・9回に1個と打たせて制球力を上げたが、2ストライク後に痛打される場面も目立った。カブレラに限らず、4回には山崎浩にも2死二塁から四球。それまで2打席凡退していた後続の坂口と勝負して一ゴロに打ち取った。移籍後2連勝から4連敗していた吉見が、小野の離脱でめぐってきた先発でパ相手の初勝利。その裏に無駄ではない四球が存在した。

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2010年7月16日のニュース