宮崎大会 異例の“無観客”で開幕 敗れた球児は「寂しかった」

[ 2010年7月16日 10:39 ]

口蹄疫問題が終息しないまま行われた全国高校野球選手権大会宮崎大会で、一般観客の入場が認められず空席ばかりのスタンド

 口蹄疫問題で開幕が延期され、野球部員の保護者らを除き一般観客の入場を認めない異例の“無観客試合”となった全国高校野球選手権大会宮崎大会が16日、宮崎市のサンマリンスタジアム宮崎で開幕した。

 関係者は各学校が発行した専用のIDカードを身に着け、感染拡大防止のため衣服や靴を入念に消毒してから球場入り。取りやめた開会式の代わりとして、試合前に優勝旗返還や選手宣誓などが行われた。宮崎県高野連の猪股整理事長(55)は「試合ができることに喜びを感じています。口蹄疫の完全終息を願っています」とあいさつした。
 富島高と高千穂高による開幕試合は両校関係者わずか数十人がスタンドから応援した。県高野連が口蹄疫終息まで対外試合中止としたため、今回がぶっつけ本番。勝った高千穂高の藤原将吾主将(17)は「練習試合ができず大変だったが、必ず大会が開かれると信じて鍛えてきた」と話した。敗れた富島高の高藤敦士主将(17)は応援風景について「寂しかった」と語り「勝っていい報告がしたかった」と残念がった。

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2010年7月16日のニュース