由伸 2発5打点!冷静さ失う大爆発!

[ 2010年6月6日 06:00 ]

<巨・日>7回無死一、二塁、巨人・高橋が逆転3ランを右翼に放つ

 【巨人6―5日本ハム】バットを放り投げた瞬間、両手を翼のように広げて走りだした。完ぺきな手応えに、普段はクールな巨人・高橋も冷静ではいられなかった。2点を追う7回に2打席連発の逆転7号3ラン。「たくさんの声援を送っていただいて、力になっていますし、そのおかげで打てた」。お立ち台で目を輝かせながらスタンドを沸かせた。

 前日からプロ13年目で初の2番を任された。「最初は自分の中でどうしたらいいか迷いがあった」という。しかし、原監督からは「特に変えることはない」と言われた。5回には2戦連発の6号2ラン。そして2点を追う7回無死一、二塁では「送ることもあるのかな」と犠打も頭をかすめたが、ベンチの指示は「何もないから思い切っていけ」。初球の外角143キロを迷うことなく振り抜いて右中間席へ運んだ。「(試合の)初めは2番だけど、試合が始まれば関係ないから」。2発5打点でチームを2試合連続の逆転勝ちに導いた。
 開幕から2番を務めた松本が左太腿を痛めて4月26日に出場選手登録を抹消。その後、高橋以外の4人が務めた2番の打率は・206だった。その間、15勝12敗ながら、原監督は「チーム状態は決して良くない」と話していた。それだけに新2番の活躍に「いい打者だから2番に置いている。両方とも価値ある本塁打だった」と称えた。
 5打点は05年4月以来5年ぶりだ。昨季の今頃は持病の腰痛に悩まされ早朝から2軍でリハビリに励んでいた。1試合しか出場できず手術も経験。苦しみを乗り越えてきた男は言った。「もう6月だし、帰ってきたという感じはないよ。ただ、ランド(ジャイアンツ球場)に行くのとは大違い」。やはり背番号24には、華やかな舞台がよく似合う。

 ▼巨人坂本 (今季6度目の猛打賞)前日の(サヨナラ)本塁打から気持ち的にいい形で打席に入れている。(2番の高橋)由伸さんに「初球からいってくれ」と言われているので思いっきりいけている。

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2010年6月6日のニュース