武田勝が今季初完投!ハム連敗止めた

[ 2010年6月6日 17:12 ]

ファンの声援に応える完投勝利の日本ハム・武田勝

 【日本ハム2―1横浜】チームの連敗を5で止めたのは、開幕から苦しみもがいた左腕だった。日本ハムの武田勝が3安打1失点、今季初完投で4勝目。しかもこの男らしく無四球で決めた。「ゴロを打たせることで球数も少なく、自分のスタイルを貫けた」と言葉の端々に充実感を漂わせた。

 三回までパーフェクトに抑える上々の滑り出し。五回、先頭の村田に同点ソロを許したものの、失点はこの1点のみだった。いつもより大きく変化したシュートとスライダーを巧みに操り、打たせて取った。
 悔しい思いを、糧とした。3月21日の開幕2戦目。七回2死までわずか1安打とほぼ完ぺきな投球を披露しながら、チーム事情で降板を余儀なくされた。チームも敗退。これで、歯車が狂ったのか。交流戦前は8試合に先発して1勝4敗と黒星が先行した。
 それが交流戦に入ってからは4試合で3勝0敗、防御率は1点台と抜群の安定感を誇る。「春先、ゲームメークできなかったことが反省点になっている。(好調なのは)その反動。気持ちが、そうさせてくれる」。熱い思いが込められた110球だった。

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2010年6月6日のニュース