７戦７発！テギュン「父母の日」に孝行９号

＜オ・ロ＞５回２死一・三塁、金泰均が左越えに第９号３ランホームランを放つ

　【ロッテ９―３オリックス】ロッテの主砲・金泰均の快音が止まらない。２点リードの５回２死一、三塁。金子千のスライダーを左中間席に突き刺す特大３ランだ。１１試合連続安打となる一撃で最近７戦７発の量産態勢。試合の流れを引き寄せ、首位再浮上に導いた。

　「きょうは韓国では両親の日。いつも花を贈るのが習慣だった。代わりにいいプレゼントができたと思います」
　５月８日は韓国では「父母の日（オボイナル）」という特別な日。得点圏に走者を置いた１、２打席目は「両親にささげようと力が入って」凡退したが、３打席目に結果を出した。今月３日には来日したばかりの両親の前で本拠地初アーチを含む２発。夜は久しぶりに親子水入らずの時間を過ごし、精神面でリフレッシュできた。
　４月２日の同カードで来日初アーチを放った京セラドームでは、この日までの４試合で３本塁打を含む１７打数９安打７打点。「たまたま調子がいい時にここに来ている」と言うが、元気の源は、韓国語を話しながらビビンバなどの韓国料理を堪能できる環境だ。４月の大阪遠征の際、西村監督が調子の上がらない主砲をリラックスさせようと大阪市内の韓国料理店を紹介。前夜も同店で食事してパワーを蓄えた。
　こちらにとっても孝行息子の爆発に指揮官は「凄いホームラン。状態がいいね」。最近８試合は１６打点で、パ２位の３７打点。主砲の勝負強い打撃がチームを勢いに乗せていく。

　▼ロッテ荻野貴（１７打席ぶり安打から３安打１打点２盗塁。全５打席出塁）１打席目のヒットで楽になった。出塁すること、つなげることだけ考えている。

　▼ロッテ成瀬（３被弾し６回２／３を３失点も２１日ぶり白星の５勝目）本当に勝てて良かった。でもきょうはそれだけ。最後まで投げ抜きたかった。