上園3回3失点降板も…阪神“つなぎの野球”で逆転

[ 2010年4月29日 22:55 ]

 【阪神5-4ヤクルト】一発に頼らない攻め方もできる。阪神は3点を追う六回、下位からの攻撃で5安打を集め、試合を振り出しに戻した。

 強打者がずらりと並ぶ今季の打線。少々のビハインドはものともしない。この日は先発の上園が3回3失点で降板。追い掛ける展開で、4本塁打で打ち勝った前夜とは違う「つなぎの野球」でこつこつと重圧をかけていった。
 まずは狩野が1死から右前打で出塁。代打の桧山がうまく右前に運んで続くと、1死一、二塁でマートンが右前適時打。続く平野も流し打っての適時打で1点差に。2死後、新井が6球目を中前にはじき返して追い付いた。マートンが「どんな形でも打点を挙げたかった」と言えば、新井も「よく集中できていた」。
 チームは七回に先頭ブラゼルの安打を足掛かりとし、内野ゴロの間に1点を勝ち越した。代打などを積極的に起用したおかげで、終盤には今季初めて平野を外野に、桜井を左翼に置くことになった真弓監督は「何とか追い付くことしか考えていなかった」。指揮官の勝利への執念も、今季最多の貯金4を引き寄せた一因だった。

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2010年4月29日のニュース